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目的に応じて適当に
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Posted by - 2024.04.25,Thu
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Posted by よあ - 2022.03.15,Tue
DSソフト「世界樹の迷宮」シリーズの二次創作文章倉庫兼プレイ記録所。ネタバレ配慮皆無。

執筆者が書いて楽しむことを念頭に置いた空間です。エンターテイメント性だとかサービス精神だとかが欠けているのは仕様です。ご了承下さい。

表示順序の都合により、記事の投稿日時は一部操作してあります。(090220記)
Posted by よあ - 2020.04.20,Mon
世界樹5って、突然先祖返りしたと言うか、2~4で培った「世界樹の迷宮らしさ」を投げ捨ててコテコテファンタジー作ってきたな!という感じがしますよね。種族とか大陸の風土とか、好き嫌いは分かれると思いますが、私は好きです。
Posted by よあ - 2016.08.27,Sat
先の記事を書いた後に六層に入り、バズーカ砲を食らった鳩みたいな表情をしていたユーザーが私です。続編を遊ぶ度、「エトリアの衝撃を超える展開はもうあるまい」と首を振り続けて来たのが、今回は「そうだよね、これ世界樹の迷宮だもんね!」と納得しつつもヘロヘロになりました。
 この展開が予想出来なかったわけじゃないんだ、むしろ無印発売後、「続編が出るよ! 今度は登るよ!」という情報が出た時点で妄想していたものに近い。「第五階層は天空の城ラピュタ、第六階層は中枢部じゃない?」とか、「最後の階段は軌道エレベーターで、決戦は月面で行なわれるんでしょ」とか。3の時にも「星海の~ってことは舞台はテラフォーミングされた他惑星なのでは」なんて話をしていた。
 しかし2~4ではそんな妄想を超える展開はなかったので、まさか今更妄想ど真ん中を踏み抜かれるとは思ってなかったわけです。マジか。
 言い方を変えれば、初代を遊んだ直後に期待して想像していた続編がとうとう手元に来てくれたという衝撃。公式様ありがとうございます、また10年くらい生きて行けます……!

 そんな感じでもそもそプレイ、現在到達地点は29F。レベル70時点でのギルカも後で貼っておきます。何気に「コノミ」って過去に使った名前じゃない?とクリア後に思い出し、しれっと変えておきました。

 主軸はエリシアのチェインスキル、チェインプラス・オールにイグリッドとコハクのスキルを重ねるとえげつのない火力になります。ブラムもトリガー役を務めることで、強化を積まない雑魚戦でも比較的安定。彼女一人が混乱したり戦闘不能になると、途端に火力がガタ落ちるのが切ないですね。
 ボイスを付けたのは中盤、しっくり来なくて変更したり、色もちょこちょこいじっていたりで、なかなかキャラが安定しません。二つ名もまだ試行錯誤中で下手にいじれないという。行き当たりばったりで進めているからそうなる。
 けどまぁ愛着がどうので言うなら、今更お名前公開出来なくなった初代メンツなんかは死ぬほど適当だったから! あれは絵板でうちの子の名前を出すのもなーっていう以外に、名付けが適当過ぎて恥ずかしいという側面もあったりした! 今回もきっとそんな感じで、使う内に愛着が増してゆくのだと思います。
Posted by よあ - 2016.08.14,Sun
世界樹5、すっっっっっっごく楽しかったです。
 どのくらいって、プレイメモを取る間も惜しくて一息にクリアしてしまったくらいには。ありがとうお盆休み。初代の後に出て欲しかった続編が初めて出てくれたような、そういう遊び心地の不思議な作品でした。

 というわけで、クリア時のギルカを貼っておきます。



 前の記事の時点では色が決まっておらず、製品版では調整する暇もなくガツガツ遊んで、表クリアしてやっとギルカを公開用にする余裕が出来た、という感じです。
 二つ名は変えたいと思いつつ、考える時間が惜しくてデフォルトのまま。メモも一応取ってはいるんですが、ゲームが進むにつれてどんどん適当に少量になっているんですよね。今もプレイ記をまとめるよりも、六層に行きたくて仕方がない。

 3もオフ会のために短期強行クリアしましたが、ゲーム自体が楽しくて夢中でダンジョンに潜ったのは、実に初代ぶりでありました。初代は学生の身で一週間で踏破、5は社会人の身で十日で踏破と考えると、同じくらいのめり込んで遊んだと言えるでしょう。
 この作品が世に出てくれたことに感謝しつつ、続けてダンジョンに潜って来たいと思います。採取パーティとかアイテム収集用サブ編成とか、やることまだまだ沢山あるぞ。
Posted by よあ - 2016.07.24,Sun
シリーズ信者が「待て」を出来るはずなど無かった……というわけで、体験版で遊んで来ました。体験版である以上仕方がないとは思うんですが、ですます調のガイドアナウンスに若干雰囲気を削がれたような気がします。

 今回はメニュー画面がものすごくシンプルと言うか、横並びのアイコンのみのオサレ表示になりましたね。確かに可愛いんだけど、今までの「The☆メニュー画面」の分かりやすさがちょっと恋しくなります。以前と同じ縦入力でも移動出来るのはありがたい。

 で、custom画面で表示されるスキルの数にガックリ。高レベルでないと使いこなせないスキルにポイント突っ込んじゃう危険がなくなった、このレベル別スキルシステムは親切のつもりなのでしょうか。スキル一覧を見ながらの妄想と、失敗と試行錯誤をさせてくれよ! どうせ休養のペナルティも軽いんだからさぁ!

 出鼻を挫かれつつもポチポチとポイントを振って、体験版終了時点での状態がこんな感じです。
【エリシア】フェンサー
 樹海探索術/ビジョンスラスト1/三属性リンクスキルを満遍なく
【ファナ】ドラグーン
 フィッシング/採取術/ガンマウント1及びその前提スキル/トライシールド習得予定
【コノミ】ハウンド
 狩猟術/採掘/軽業/警戒/鷹笛3/双翼閃1/犬笛1/獣の癒し1/ブラッシング1/ターゲットアロー1
【イグリッド】ウォーロック
 月の恩寵/魔力感知/カースマジック/圧縮術式1/三属性マギスキルを満遍なく
【ムーンブラム】ハーバリスト
 採取/風の恩寵/飼育術/セービングパワー/キュアハーブ2/リフレッシュハーブ3/リザレクトハーブ1/ダークスモーク1
 後列3名がリンクスキルのトリガー役を務められる編成なので、それを軸として運用する予定。探索系とお守りスキルも一通り。
 ブラムのキュアハーブは現時点での回復量が心許なく、これからポイントを振って行きたいと思います。杖装備ならもっと回復するのかも知れないけど。コノミは鷹と犬を呼んだ時点でTPが尽きる為パッシブ脳筋化、今後はMaxTPが増えて改善するはず。イグリッドは例によってTPと、伐採に回すSPが足りない。
Posted by よあ - 2016.07.21,Thu
体験版始めました。

 今作ではとうとうプレイヤーキャラのおめめにハイライトが入ったわけですが、私はさほど気にしていません。表情や服装、立ちポーズの印象が全体的にフラットと言うか無個性的と言うか、妄想の幅を広く取ってくれたように思えて好感を持っています。
 こののっぺり感、ナンバリングとしては一番遠いはずの無印を思い出す……4のPCグラの方がキャラは立っていたんじゃないだろうか。

 配信開始日の7/20が仏滅だった為(……)、一日寝かせて7/21日の大安にギルド結成。
 今回は事前情報をほとんど見れておらず、そういう点でも無印に近い感覚でのお迎えとなりました。公式サイトを見てクラスだけは事前に決め、グラフィックは実機片手に直感やペン倒しで決定、名前もキャラの顔見ながら何となく付ける。
 ギルド名もどーしよーかなーと思いながら帰途に就いたら、20日はちょうど満月で、見事な朧月夜だったのでした。

ギルド【朧月夜】
【エリシア】フェンサー♀
【ファナ】ドラグーン♀
【コノミ】ハウンド♂
【イグリッド】ウォーロック♂
【ムーンブラム】ハーバリスト♂
(まだギルカ発行すらされていない)

 こんな編成でのんびりガツガツ進めて行きます。各種族の特性や関係性が分からないのでキャラ妄想は白紙、ボイスもとりあえずナシで。ゲーム的にはバランス良く冒険者を集めた無難な編成だと思うんですが、妄想的にはそこそこ尖った男女比となりました。
 アースランの前衛女子二人に対して、種族バラバラの男達は果たして立つ瀬があるのか? 意見が割れた時に勝ち目はあるのか?! 私の趣味がダダ漏れですね、出発前から楽しいです。控えメンバーはどうしようかね。

 スキルも今からツリーを見てくるという有り様なので、クリアには時間が掛かりそう。頑張ろう。
Posted by よあ - 2014.05.25,Sun
新セカ、やっと第六階層入りました。

 えぇえ……一年ぶり近いブログの記事がこれってひどくない? ねぇちょっとひどくない? それ以前にプレイの進捗が本当にひどくない?

 開始直後は頑張っていたのですが、中の人がバイトを始めたり、社員になったり、なったからには勉強したいことが出来たりしています。現在進行形。楽しいけどオタクとしては棺桶に入ってしまっている。楽しくない方の事情もあるんですがそっちは割愛。

 とはいえ描くのをやめたワケではなく、オフ企画には何度か寄稿していますし、ちっちゃいお仕事も頂きました。見かけた時はよろしくお願いします。

 世界樹もオンリーにプチオンリーに、遊びに行きたかったイベントに指を折るのは死んだ子の年を数えるようなものだと気付いてやめました。予定がこじ開けられたとしてもネタバレ怖いとか言ってちゃどうにもこうにも。遠い目。
 遠出することが多くなって3DSもバンバンすれ違うんですが、捌く時間もなく溜まっていくし、そもそも3DSの存在を忘れて気付いたら充電が切れている。廃ゲーマーを自負していたのになんという屈辱……(声:キムタク)
 にも関わらず消費税率アップを受けて新型VITAさんをお迎えした自分、意味が分かりません。積みゲが沢山ある、という話はよく聞きますが、本体を積んでいるとか本当に意味が分からない。遊べるようになる頃には更に良い新モデルが出ていても不思議はないですよ、何やってんですか。

 もうちょい自分の時間を作れるように頑張りたいと思います。

 で、以下、新セカに関するバレ含む語り。プレイ記とかそういう余裕ねーから!




Posted by よあ - 2013.09.18,Wed
プレイヤーの心が折れました。
 理由の内訳を続きに。


Posted by よあ - 2013.07.31,Wed
3DSさんのAボタンが致命傷じゃない程度に破損。反応はするんですが長押しが利かなくて戦闘アニメーションがスキップ出来ない。
 のんびり第四階層まで潜っております。案の定と言いますか世界樹やらモリビトやらの設定がバリバリ出て来て大体把握し切れていません。ゲーム中のメモも各フロア到達時のレベルくらいしか……これは第一作の時から置いているものです。初探索でレベルが上がり過ぎ、あるいは不要スキルにポイントを割いているため、ボスへのリベンジの目安には一切なりません。本当にただの記念。





Posted by よあ - 2013.07.10,Wed
世界樹の迷宮シリーズ、戦闘やスキルツリーは結局ずーっと無印が一番!でした。

 どうしよう、新がそれに追随してる。第三階層に入って痛感してる。

 私は無印の「勝てる気がする」が好きです。攻撃が一人に集中しなければ、状態異常や封じを食らわなければ、サジ矢が降れば。よっしゃ勝てる、勝てるぞ!→強化弱体力溜め仲間を呼んだ! 勝てる気がして逆に嬲り殺される、それがエトリアクオリティ。
 スキルレベルも「そこまで上げる必要はない」ならまだしも、「上げるだけ無駄」「むしろ上げ過ぎると使いづらい」が存在した無印。新のスキルは必要SP・消費TPと応相談ですがTP消費が重過ぎて効果に見合わなかったり実用に堪えないことがある、これがエトリアクオリティ。

 正当な続編であるはずのナンバリングには、この生かさず殺さずのバランスが無い……おかしい……





Posted by よあ - 2013.07.07,Sun
私は「新」のキャラメイク要素撤廃には強い抵抗と反感がありました。
 が、現金なもので、スキルが揃い始めて戦闘が楽しくなっています。FOEを避け切った時の爽快感も凄い。
 待てよ……むしろキャラメイクがオマケだったのではないか……キャラメイク式だろうがお仕着せのキャラだろうが、戦闘や探索の面白さとは無関係だったのではないか……?

 ただし「新」というタイトルを付けて無印を過去の遺物としたこと、今まで散々ユーザーの想像に任せて来たエトリアを舞台に選んだことは許さない。絶対にだ。

 あ、でも下層が違うマップになっていたら楽しいだろうと思います。第四階層が枯レ森だといつから錯覚(ry 無印で歩けたダンジョンがエトリアの入り口から通路が続いていた部分だけだとしたら、同じ世界樹の中に全く違う環境の空間があってもおかしくはない。

 もう一つ、「新」が固定キャラ・シナリオ有りだと知った時に期待したものがあります。
 それはメンバーの強制離脱。
 過去にも「人数制限あり」「このクラスが居ないとダメ」はあったんですが、「このクラスを使っちゃダメ」というのは無かったので、そういう展開も楽しいかなと。
 抜けられて一番困らないのはアーサーさんなんですが彼だけ居なくなる展開というのが想像出来ません。サイモン先生はアイテムで何とかしつつも戻って来た時にありがたみを痛感する系。ラクーナさんが抜けると立て直しが辛い。フレドリカちゃんは部位封じが生命線だから離脱とかホント勘弁。
 ……ミズガルズ組は全員同時離脱があり得るから怖いよ。

 そんなこんなで第三階層突入まで。


Posted by よあ - 2013.06.27,Thu
お迎えしました製品版。
 まさか体験版起動回数1回でこの日を迎えてしまうとはな。ダウンロード版と迷ったんですが、「僕の書いた地図がここに!」感が欲しくてカートリッジです。

 考えてみれば無印の時からプレイヤーの数だけエトリアはあったわけで、「新」が出ようと自分の脳内エトリアに揺らぎはありませんでした。
 クラシックモードは逆に触らないかも。無印自ギルドと区別して折り合いを付けられる自信がない。

 そんなこんなで発売日ダッシュGO!
Posted by よあ - 2013.06.21,Fri
 彼は己の死期を悟っていたのか。この花畑は自分自身への献花だったのか。
 世界にとって不要な存在を、自ら弔うのはどんな気持ちだろう。

■視点05/65文字/B25F■
Posted by よあ - 2013.06.21,Fri
 咲き誇る花の上に、もう一つ花束を重ねる。
 迷宮の底。殺すか殺されるかを迫られた場所。この地が貴方の魂と繋がっていますように。

■視点03/64文字/B25F■
Posted by よあ - 2013.06.21,Fri
 この街の何と小さいことか。世界樹の一振りの梢、一本の枝の末節に咲く一輪に過ぎない。
 それでも彼が育み愛した街、愛しき我が故郷だ。

■視点01/65文字/エトリア■
Posted by よあ - 2013.06.21,Fri
 淡い色彩の花畑。取り残された巨木は、かつて世界樹の玉座だった。そこに座した王と枯レ森の民を屠ったこと、償えなくとも忘れはすまい。

■視点02/65文字/遺都シンジュク■
Posted by よあ - 2013.06.21,Fri
 そう、先人達は栄華ばかりを見つめて足元を掬われたのだろう。並ぶ櫓は空にも届きそうな高さだけれど、地を見下ろせば奈落のように暗い。

■視点04/65文字/遺都シンジュク■
Posted by よあ - 2013.06.21,Fri
 遊んでみました体験版。

 なんのかんのゴネていましたが、僕が知ってる世界樹の迷宮だと思わなければ良いんじゃないかな(二回目)と思い続けてはや二ヶ月、今は新規のRPGと捉えています。
 良いか……これは外伝なのだ……世界樹の迷宮に似ているが別のゲームなのだ……ある意味で全否定している気もしつつ、これはこれとして楽しんで、最終的にシリーズの売り上げという形でナンバリングに還元されれば満足です。

 漫画やらキャラへの所感やらを続きに。
Posted by よあ - 2013.06.14,Fri
 積んだり放置したりだったゲームが、続編が来るとなった途端に気になるのは何なんでしょう。最低限一度はクリアしているのだから、そのまま次のタイトルに移っちゃえばいいのに。
 4も「新」が来る前にやり残しの無いようにしよう!と起動したらまさかのストーリーが第二迷宮で止まっていました。



 初期一軍は99引退からのLv99を達成。

【カガミ】ナイトシーカー/ソードマン
 メインアタッカーには違いないのですが、今の編成ではイマイチ真価を発揮出来ていない印象です。火力の前提となる状態異常付与が、本人の投刃スキル、他メンバーの通常攻撃と鍛冶効果、メディックのサブミス方陣、どれも微妙に信用出来ない。
 状態異常付与よりもヴァンガード積みを優先するべきかと思いつつ(付与してから積むと1ターン無駄になる)、紙装甲+防御低下は危険過ぎます。デコイサインで逸らす余裕なんて尚のこと無いです。

【ユキノ】ダンサー/モノノフ
 Lv80超えれば盾捨てても問題ねーだろ!とサブフォトから転向しました。以下に書くエナとの役割交換で手(足?)が空いたためサンバ習得、強化打ち消しスキルはお守りとして持っておきたかったのでサブモフ。「俺が俺が」タイプではなかろうとの妄想から、汎用性の低そうな支援型キャラに。
 カガミの超倍率追撃を牽引する役という意味では最強なのかも知れません。

【エナ】フォートレス/ダンサー
 ユキノに同じく、全ターンディバイドが無くなって来たという理由で空いたターンにワルツを積んでもらっています。リフレッシュ・リカバリワルツの効果は本家と同じですし、その分ユキノには火力役を任せられますし、ジリ貧になったら代わってもらえば良いし。
 ランパートやその他スキルと強化枠を食い合いそうだな、と敬遠していたのですが、使ってみると常時全枠フルで使っているワケでもなくて問題ありませんでした。

【ヒワナシアナ】ルーンマスター/メディック
 三色型。状態異常が入らずカガミ涙目な場面でも、敵HPを堅実に削って行きます。印術でSPカツカツになるのは目に見えていたので、サブメディはTPブーストと保険のオートリザレクト・リカバリ・リフレッシュ。しかしこれらのスキルが必要な状況にはあまり陥りたくない……

【ノーヴェ】メディック/ミスティック
 メディックとしての仕事がないターンに邪眼と方陣、これらのスキルは複数ターン持続するので更に鍛冶短剣で通常攻撃イエーイ(大抵そこまでする余裕はない)。
 特記することがない程度の安定したキャラです。プレイヤーがHPを満タンにしておきたいチキンだからメディックは絶対必要なのよ……毎ターン回復が必要なんてあり得ないんだし、今の編成では多分一番堅実なサブクラス。



 ストーリー序盤で止まっていた2ndパーティ。
 ふと思い立って新規キャラを登録、装備引き継ぎナシのレベル1でニューゲームに突入しました。完全なまっさらではなく、地図あり、初期メンバーとしてミスティックが居る他、サブクラスも習得させています。

【サンザカ】ソードマン/インペリアル
【ネメスト】ナイトシーカー/ダンサー
【イギ】スナイパー/ナイトシーカー
【こはる】ミスティック/メディック
【ツエレ】ルーンマスター/インペリアル

 本職メディックが居ない……だと……
 そして砲剣が無いからドライブスキルは使えない。

 サブクラスでヌルゲー化するかと思いきや、休養でのボス戦前スキル最適化が出来ないという制約もあります。地図引き継ぎのせいで無駄なレベルアップもない。装備には二周目補正なんて存在しません。雑魚ホロウの一撃でナイシさんが瀕死、運が悪いと即死、キルヨネンさんから貰ったアクセサリーでHP底上げしているのにこのザマだよ!(綿毛画面)
 再開したのが第二迷宮で、ゲストのウーファンさんLv28に対し自キャラはLv23でした。ボスはおろかボス部屋への道中のホロウ×4で全滅、これは確かに投げる。

 防御? ハハッ状態異常と封じで行動不能にしちまえば良いのさ!という発想のパーティだったと思うんですが、サンザカとツエレのリンク印術ドライブを活かすならもっと別の編成があった気がしてなりません。イギのサブクラスは速度ブーストで先制封じ攻撃を入れるため、こはるとネメストが回復役を押し付けられた格好です。
 イギさんが前衛職ならまだしも、コイツたぶん印術ひゃっはーするための頭封じ要員だわ……HP不足の紙編成じゃデコイサインも投げられやしねぇ……敵が多くちゃハイドにも効果がねぇ……

 新までに第六迷宮開通してると良いね。あと二週間だけど。
Posted by よあ - 2013.04.04,Thu
 ファミ通2013年4月11日号で世界樹シリーズ最新作の情報が出たので個人的な所感を。
 気休め程度に畳みます。
Posted by よあ - 2013.02.19,Tue
 セブンスドラゴン第一作。久しぶりにプレイしたくなり、やりくり上手で一周目のセーブデータにご隠居頂いて二周目を始めました。
 スキルの仕様が全く分からない。楽しい。世界樹無印を思い出します、属性マスタリ全振りしてもダメージ増加は誤差程度とか……挑発(笑)とか……失敗するのもスキル振りの楽しみの内だと思います。

 が、パソコンの中にだけデータがあるというのも不安なので、避難所として二本目を購入しました。
 中古ソフトで前の持ち主さんのデータが残っていて(最近珍しいような……)、興味本位で覗いたが運の尽き。

 女子のみのパーティで、「ですよねーハハッ」と思いきやセーブがマレアイア(男子禁制の国)の宿屋。もしやとギルド本拠地を訪ねてみたところ、メインだったとしか思えないレベルの男性キャラがベンチを温めていました。スキル構成も皆かなり堅実です。
 どうしてそこまでしておいて、このソフトを手放したんだ……せめてラスボス戦までは頑張って欲しかった。

 サクッと上書きしてしまって良いものか、もうこのデータでラスボスを目指すべきなのか、ちょっと迷っています。
Posted by よあ - 2013.02.06,Wed
迷宮内の過酷な環境は肉体と精神を疲弊させ、冒険に必要な装備品の数々を消耗させてゆく。
 だからこそ冒険者達は自主的に休日を設け、体調や装備の調整を図るものだ。例外といえば余程の食い詰めか、何らかの事情で探索を焦っているパーティくらいだろう。そのどちらにも属していない彼は、今日一日の休暇をどう過ごそうかと考えながら、長鳴鶏の宿の長い階段を降りた。
 アルケミストという職業柄、装備の点検は毎日欠かさず行うことにしている。術式を起動するためのアタノールに不具合があっては戦闘どころの話ではないし、薬品が漏れでもしたら大惨事だ。
 日課が多い分、たまの休日であっても消耗品の補充、あとは衣服のほつれを繕うくらいで、特別にやるべきことは思い付かない。
 「雨の日は休み!」と言い出したのは、ギルド創設者でありパーティリーダーでもあるソードマンの少年である。天候だけを基準にするのはおかしい、と他のメンバーに散々突っ込まれ、カレンダーの上で規則正しく休日を設けることにはしたのだが、それでも雨天休日制度は健在だった。雨の中を樹海入口まで歩いていくのは億劫なので、誰が言い出すでもなく定着してしまったのだ。
(こんな暢気なギルドが、よくもまぁ……)
 踊り場の窓はすっかり曇り、外の様子が見えない。革手袋の右手でガラスを拭うと、空模様は昨晩と変わらず、霧のような小雨が降り続けていた。
 外での活動に適した天候とは思えないのだが、ソードマンはとっくに宿を出て剣の稽古に励んでいる。体力バカの彼には「冒険の休日」は多々あれど、「体を休める日」など不要なのかも知れない。相部屋のはずのメディックは前夜から宿に戻った様子がなく、バードも右に同じ。朝食の席で顔を合わせたパラディンは、故郷への手紙を書くと言っていたから、部屋に篭っているのだろう。何にせよやるべきことがあるというのは羨ましいことだと、アルケミストは頬を掻いた。
 執政院と師への報告の習慣も、絶えて久しい。新しい魔物やアイテムにお目にかかっていないのだから仕方がなかった。レポートではなく近況を記した手紙でも、と考えたところで、何を書けばいいのか皆目見当がつかない。
 ロビーは閑散としている。習慣通り早朝に起床し、朝食を取り、二度寝の甘美な幸福を堪能した後なのだから当然だった。地上の天候など何処吹く風、多くの冒険者達は樹海へと赴いているだろうし、そうでない者も自分なりの時間の潰し方を見つけている頃だ。
 写本室にでも行くか、と玄関に足を向けかけたところで、アルケミストはロビーの隅に見知った顔を見つけた。同じギルドに属するレンジャーである。
 ソファに腰掛けて退屈そうに本をめくっている。豊かに波打つ金髪を高い位置でまとめているのだが、いかにも読書の邪魔になりそうな前髪は普段通りで、顔の右半分がすっかり隠れていた。
「その髪、邪魔じゃないか」
 声をかけるとレンジャーはチラリと目を上げ、すぐさま本のページに落とした。
「お前こそ、手袋は要らないんじゃないか」
「無いと落ち着かないんだ」
「私も同じだ」
 雨の音の合間に、パサリ、紙をめくる音が混じる。ページを覗き込んでみれば、有名なサーガの触りを記した下に、色はないが味のある挿絵が描かれていた。
 その本はギルドのバードの青年の持ち物だったはずだが、と指摘すると、彼女はあっけからんと「借りた」と言った。
「無断でな」
「無断でか」
「バレなければ問題ない」
 本は、特に挿絵のあるものは貴重品だ。一冊を作るのに大変な手間と時間を要する。軽々しく無断借用して良いものとは思えないのだが、
「……気になって」
 弁解めいた声が漏れた。
「世界樹の迷宮と、エトリアの街の秘密が」
 閉じられた本の表紙には『迷宮鳴歌集』と、元は金箔で飾られていたらしい文字が見て取れた。
 レンジャーがソファを軽く叩く。アルケミストは彼女の左側に腰掛けた。戦闘中は別として、彼女は自分の死角──右側から話しかけられることを極端に嫌う。
「私達は迷宮の謎を解き明かした。あの樹海が生まれた理由も知った。──けど、納得できない」
「何が?」
「エトリアが『冒険者の街』になった理由さ」
 彼女は少々乱暴に、本の表紙を指で弾いた。金色の髪が揺れる。
「長は、秘密は秘密であるべきだと言った。秘密を守るために体を張り、命を懸けて、……彼女達にも危ない橋を渡らせた」
「レンとツスクルな」
「分かってる。軽々しく呼ぶな」
 アルケミストの頬に、鏃のような視線が突き刺さった。軽い冗談のつもりだったのだが、レンジャーは未だに、あの先輩冒険者達を傷つけたことを後悔しているらしい。
「随分頭の悪いやり方だと思う。頭と、効率の悪い。秘密を守るなら、もっと他にやり方はあった」
「俺たちが駆け出しのうちに、殺してしまうとか?」
「……お前は時々怖いことを言う」
「例えばの話だ。あの頃の俺たちじゃ、彼女たちには絶対に勝てなかったろ」
「確かにそうだが」
 実際に対抗ギルドは幾つか潰されたようだ、とアルケミストの数倍は空恐ろしいことを言い、レンジャーは続けた。
「だけど長は、そうしなかった。それどころか大陸中に触れを出して、冒険者を集めた」
 気だるそうにソファの背凭れに沈み、ついでに持っていた本を突き出してくる。
「迷宮にまつわる詩をまとめたものだそうだ。これもラーダが協力しているんだと」
「宣伝の一環ってワケか」
「もちろんそれもある。こんなものを発行したがる人間がいて、しかも売れてるんだ。喧伝の成果と考えた方がいい。それだけの数の冒険者と、人々の関心を集めた……とね」
 ページをめくってみれば、奥付には確かに、「資料提供・編纂協力:エトリアラーダ執政院」と小さな文字で印刷されていた。
「冒険者たちのために、街の整備まで。凄まじい労力が必要だったろうな。人々の意識を変えて、設備を整えて、こんな宿まで作って。並の人間には無理だ。長は──ヴィズルという人は、とても有能だったんだと思う」
 レンジャーの深緑色の瞳に映っているのは高い天井、細工を凝らした照明器具である。その下には見事に磨きこまれたブラックチェリーのカウンターが横たわり、カウンター奥のキーボックスの数はゆうに百を越えていた。
 冒険者の暮らしは、野生動物や魔物を屠り、戦利品を糧とすることで成り立つ不安定なものだ。気性の荒い者、故郷を捨てるに足る事情を抱える者、夢物語に踊らされる馬鹿者──背景の違いはあれど、定住所を持たない彼らは往々にして胡散臭い目で見られがちである。
 だがエトリアに来れば、統治機関が諸手を挙げて歓迎してくれる。冒険者のための店があり、冒険者のための宿があり、冒険者のための法と制度が確立されている。エトリアに集う彼らの目的は、必ずしも迷宮の謎ではない。
「秘密を守るのなら、まずは隠していると気付かせないこと。それが自然なのだと思わせてしまえば、誰にも追及されないんだから。
 なのに長は、隠すどころか、人を集めた。そうして労力を割いて冒険者を呼び込んでおいて、殺していた。あんなに能のある人間が──私は気味悪く思うよ」
 レンジャーは憂鬱そうに呟く。
「秘密なんてものは、存在しなかったんじゃないか? いや、最初はあったのかも知れない、だけど長にとってはもうどうでも良かったんじゃないか。千年越しで秘密を守るのにも飽いて、気がふれて、あの頭脳で冒険者達をおびき寄せて、あの力で叩き潰して、……遊んでたんじゃないか……」
 言葉を重ねるうちに、彼女の瞼はゆるり、ゆるりと降り、やがて瞳を隠してしまった。
「考え過ぎ、だろうか」
 ぽつりと漏れたその問いが、アルケミストに向けられたものかどうかは定かではない。答えを期待するような声音でもなく、もしかするとそれは、レンジャー自身に向けて発せられたものなのかも知れなかった。
 それでも何かを答えようとして、アルケミストは僅かに口を開いた。
 だが、適切な言葉がどうしても出てこない。声を発することもできず、彼は結局、レンジャーの手に触れた。突然の接触に驚いた様子で、レンジャーが身を浮かせる。
「何」
「いや、その」
 慌てて手を離し、アルケミストは彼女の前に両手を翳して見せた。──革の手袋に包まれた両手を。
「秘密なんて、こんなものだろう?」
 レンジャーは一瞬、探るような目つきでアルケミストを見たが、それだけだった。溜息を吐き、己の右頬を撫でる。
「……私は長を、偉大で特別な人間だと思いたいんだよ」
「本人は喜ばないだろうな」
「まぁ、な。狂人と呼ばれるよりは、凡人の方がずっといい」
 いずれが真か知る由もなし。
 レンジャーは弾みをつけて起き上がり、姿勢を正した。僅かに乱れた髪を手櫛で整える。大胆に波打つ金髪は、背や顔にも容赦なく降りかかって鬱陶しそうに見えるのだが、その髪型が彼女にとてもよく似合っているので、誰も何も言わない。
 そう、案外隠しておけるものなのだ。違和感を感じる者はあっても、あえて暴きに来る者は少ない。例えば弓の弦に弾かれ、矢羽に切り裂かれて変形した頬だとか。あるいは、毒に爛れ炎に灼かれた両手だとか。
「あぁ、でも、もし長が、凡庸な心の持ち主だったとしたら」
 ──世界を作り変えたという木々の群れ、前時代の遺物も、隠そうと思えば隠し通せたはず。
「それはそれは……」
 それが出来なかったのは、きっとひとえに、彼が人間だったからだ。醜いものを隠そうとする弱さを持ちながら、そんな弱さや醜さを誰かに許して欲しいとも願う、浅ましくも普通の人間だったからだ。
 手袋の中の秘密をレンジャーに明かした日、アルケミストも金髪の中の秘密を知った。
 雨音を聞きながら、互いの秘密をこっそり語れる人がいる。それだけでこんなにも違うものか、とアルケミストは納得しかけたが、まずは秘密の規模が違い過ぎた。

■世界樹計画■
Posted by よあ - 2013.02.06,Wed
 彼女の属するギルドのマスターは、かつての上司によく似ていた。
 褐色の肌に碧の瞳。髪の色合いは流石に違うが、やたらと目立つ赤毛、と文字にしてしまえば一絡げである。開けっ広げにものを話し、感情の向かうまま言葉を走らせ、頭が追いつかなくなると「うあー」なんて呻いてオーバーヒートする。そうとは見えないのに料理の腕が良いところまでそっくりで、相違点といえば性別くらいしか思いつかなかった。
 聖騎士団を遠く離れ、一冒険者として活動している自分が、あの女性を果たして上司と呼んでいいのかは疑わしい。それでも籍は名簿に残っているだろうからと、ギルド「Rays」唯一のパラディンは自分を説得するかのように頷いた。
 上司には手紙すら送れないまま、かれこれ数ヶ月が過ぎようとしていた。そろそろ連絡しなくては、とギルドマスターの顔を見るたびに思うのだが、今のパラディンにとってはペンが剣よりも重い。
 第一、何を書けばいいというのだろう。あの上司が、自分に関して知りたい情報などあるのだろうか。
 白紙のままの便箋を、今日も棚に戻す。

■視点03/宿ロビーのカウンターにて■
Posted by よあ - 2013.02.06,Wed
『冒険者を優遇するのは結構だけどさ、程々にしておいて欲しいよね。
 そりゃ日常生活のフォローをするのは良いと思うよ? 迷宮暮らしってつまり非人間的な暮らしの頂点だし、どんな人間だって快適な生活がしたいだろうし、そう考えるとエトリアは冒険者の街だもん、余所じゃ冒険者ってだけで迷惑顔されるんだから、ここでくらい大事にされたってバチは当たらないさ。
 でもさ、孤児院はやり過ぎじゃないかな、冒険者遺児のための。子供ができたら、それは親が責任を持って育てるべきだと思うんだよね。冒険者なんていつ死ぬか分かんないような仕事はやめて、……うん、孤児院じゃなくて、職業訓練所とか作れば良かったんだ。その方がずっと、街のためにもなったよ、きっと。
 だってあの孤児院って、親が迷宮から帰って来ないことを前提にしてるんだよ。自分が死んでも子供は大丈夫だからって、死にに行く馬鹿がどれだけ居ると思ってるんだろう。子供の方は孤児院に居る限り、「自分は馬鹿の子供です」って看板背負って生きてるようなもんなのに、自覚もなしに子供を裏切って捨てるなんて、そんなの人間のすることじゃないよ、鬼か悪魔か、って言うか悪意がない分タチが悪いよ。オマケに頭が悪いなんて最悪だって、君もそう思わない?』
 バードが漏らした長い愚痴に、赤毛の幼馴染は返事をしなかった。しばらくの沈黙の後、痺れを切らして「ねぇ」と畳み掛けると、彼は渋々といった様子で口を開いた。
『自分の親を、そんな風に言うもんじゃない』
 その声の無機質さ、酔いではない何かが醒める感触を、はっきりと覚えている。



 バードが帰り着いた宿屋の一室は、いつも通りの暗闇と静寂に包まれていた。
 暗闇と言っても月影星影程度の明るさはあるし、耳を澄ませば穏やかな寝息を聞き取ることもできる。寝息の主をうっかり起こしてしまわないように、バードは忍び足で自分のベッドへと向かった。
 糊の効いたシーツに腰を下ろしさえすれば、あとは部屋が暗かろうが明るかろうが関係がない。装身具を外し、帯を解き、服を脱ぐ。水差しの水を洗面器に張り、身体を簡単に拭く。手探りで引っ張り出した寝巻きに着替え、髪を緩く編んでしまえば、就寝の準備は完了である。
 その頃には目もすっかり部屋の暗さに慣れていて、バードは友人の寝顔を見やり、溜息をついた。
 まだ十番鐘も鳴っていないというのに、赤毛のソードマンは実によく眠っていた。寝姿の行儀の良さは、起きている時の彼を知る者であれば死んでいるのではないかと疑いたくなるほどだ。鼾を掻かないのは勿論、寝返りすら打たない。
 妙なところで折り目の正しい奴、という彼に対する評価は、バードの中でここ十年ほど揺らいだことがなかった。より厳密に期間を求めれば十一年と四ヵ月、初めて出会ったその日からである。
 バードが育ったのは執政院ラーダ直轄の、冒険者遺児を集めた孤児院だった。
 孤児院の子らは、一般市街の子供達と遊ぶことはまず無い。一般市街の子供達が孤児院の周辺に寄り付かないからだ。善良な堅気の親は、子供に強く言い聞かせる──「冒険者なんてならず者の子供と遊んではいけません」と。
 だから、あの緋色の頭とぶつかった日のことはよく覚えている。まだバードでなかった金髪の少年、つまり自分は、鼻歌交じりに空を見上げて歩いていた。相手は家の仕事の手伝いの最中で、宅配の荷物を抱え、近道をしようと院の敷地を駆けていた。一方は空を見ていて、一方はとても急いでいて、しかも周りは背高のっぽの草むらだったのがいけなかった。思い切りぶつかって、二人とも草をへし折って転んだ。
 地面から身を起こしながら相手を見て、会ったことない子だ、と思った。勢い良く走っていたせいだろう、自分よりも一層派手に転がっている。身なりから察するに、孤児院の子ではない、旅人でもない。──自分なんかが話し掛けてはいけない子だ。
 直感して、脱兎の如く草むらを逃げ帰ろうとした。
 その背中に、思いもよらぬ言葉が掛かった。
『ごめんな、今度ちゃんと謝るから!』
 足は止まらなかったが、少しだけ遅くなった。相手の言葉に、戸惑い、驚いた。
『オレは怪我してないから、平気だから!』
 向こうも起き上がったのだろう、ガサガサと草の揺れる音。それが徐々と遠ざかっていく。
『だから、また今度な!』
 敷地に立ち入ったことも、自分とぶつかったことも、他言せず忘れてしまえば良いものを、少年はあろうことか「また今度」と言った。

 相手のことなど、質素なりに小奇麗な服装と、鮮やかな髪の赤さ以外には思い出せなかった。と言うか、それ以上見る前に逃げ出してしまった。
 しかし、それは些細なこと。
『こんにちは。こないだは、ごめん』
 わざわざ執政院の窓口(係の者もさぞ困っただろう)を経て、孤児院に挨拶に来る子供など、心当たりは他になかった。



 彼は馬鹿なのだろう、と思う。限りなく確信に近く、バードはそう思っている。
 愚直。この二文字以外に彼──赤毛のソードマンを語るに相応しい言葉はなかったし、今のところはあえて他を探す必要もなかった。
 だが、古い喜劇の主人公のような、滑稽なほどの真っ直ぐさが、時々眩い。彼のことを内心で笑いものにしながら、ふと、人を指さし笑う自分の姿に気付いて愕然とする。轡を並べて生きることは、きっと元々無理だったけれど、少しばかり参考にするくらいは許されるんじゃないだろうか。
 とはいえ、バードは己の寝相の悪さに重い至って溜息を吐いた。教わったり感化されたりで直るものなら、苦労はしないのだ──捩じ曲がった性根だって同じことである。

■幼馴染■
Posted by よあ - 2013.02.06,Wed
 執政院ラーダに認められた冒険者ギルドのうちのひとつ、「Rays」。
 名前は短すぎて当たりも障りもない、構成メンバーにさほどの特徴があるわけでもない。要は記憶に値しない有象無象の一角に過ぎないのだが、彼はその四文字をなるべく忘れないようにしよう、と日々努力していた。
 理由は簡単、彼がバードとしてギルド名簿の六番目に名を連ねているからである。
 己が所属しているギルドの名を忘れるとはどういうことか、と至極もっともな指摘を受ければ、そもそもの結成から、彼が所属するに至った経緯について語らざるを得ない。
 ギルドを結成するのに頭数が足りないからと、幼馴染の強引な勧誘により署名をせざるを得なかったこと。
 その時点で既に、ギルドの名前は決定していたこと。
 ギルド認定申請書類の記入はギルドマスター自らの独力、もとい単独犯行であったため、後日ラーダより書類不備の旨で返送されてきたこと。
 仕方なく全員で修正作業を行ったが、ギルド名のつづりがメンバーの目に触れたのはその時が初めてだったこと。
 とにかく運営がいい加減なのである。冒険者の寄り集まりといえばそんなものなのかも知れないが。
 それにしたって、六人しかいないメンバーの中でも、ギルドマスターが最年少、かつ最も無鉄砲というのはいかがなものだろうか。彼とてギルドマスターとさほど歳の差のない若造ではあるものの、無謀な言動はマスターの髪の毛一本分もないと自覚している。
 それでも今日まで彼らがギルドとしての体裁を保ち、冒険者として名を馳せているのは、メンバーそれぞれの実力、努力、そして運の賜物だった。
 このギルドで良かったのか、そうでもないのか、あるいは冒険者になるべきではなかったのか。確信は持てないが、彼は「Rays」というギルドをそれなりに気に入っている。

■吟遊詩人とギルド名■
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