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目的に応じて適当に
Posted by - 2024.05.04,Sat
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Posted by よあ - 2007.05.18,Fri
 人間の語り継ぐものなど、50年も経てば完璧に変質する。
 欲しいものは永遠ではない。永遠に残したいと思える、刹那の輝きだった。

■視点06/63文字/宿屋にて■
Posted by よあ - 2007.05.18,Fri
 人が描く理想とは、つまり幻影だ。見えていても存在はしないもの。
 掴み取れたら手垢で汚れてしまうから、それでいいのかも知れない。

■視点06/64文字/酒場にて■
Posted by よあ - 2007.05.17,Thu
「わぁっ」

 広がる青空に、歓声。この眩さの前では樹海探索の辛さも、迷宮に身を投じるに至った事情も、儚く記憶の彼方に吹き飛んでしまう。

■視点01/65文字/迷宮入口前にて■
Posted by よあ - 2007.05.15,Tue
 古代人は理想郷の創造に失敗して、世界樹を生み出したという。
 今、世界樹の根元に仲間が居て、家があって。もう充分に、「理想郷」だ。

■視点01/65文字/宿屋にて■
Posted by よあ - 2007.05.14,Mon
 奥へ奥へと進むにつれ、夜の明るさを増す樹海。
 梢を貫き清水を煌かせる、第一階層の頼りない光が恋しかった。この明るさは──異様だ。

■視点02/65文字/B17Fにて■
Posted by よあ - 2007.05.14,Mon
 水が凍り霜が降れば、さぞ美しい氷の世界になるだろう。想像を馳せる。
 残念ながら、この青色の世界は気温も一定しているようだったが。

■視点03/65文字/B13Fにて■
Posted by よあ - 2007.05.14,Mon
 砕け散るまでの間、中のものと目を合わせてはいけない。そこには痛みを感じさせるもの、痛みと錯覚するほどの何かが、確かに宿っている。

■視点05/65文字/氷結の術式■
Posted by よあ - 2007.05.13,Sun
 異国の言語で巫女を意味するという、その名を呼んだことはない。気安く呼べる仲ではないし──第一、正確に覚えている自信がなかった。

■視点01/64文字/ツスクル■
Posted by よあ - 2007.05.12,Sat
 ここで生まれ、ここで育った。これからもここで生きるから、大事にしたいだけなのだ。
 愛郷心というのは、まだ、よく、解らない。

■視点01/62文字/広場にて■
Posted by よあ - 2007.05.10,Thu
かぜのゆくえに そらのはて
ねこのぬけみち あのこのこころ

ちていへつながる じゅかいのおわり

みんなおんなじ だれもしらない

■視点06/61文字/エトリア童歌の一節■
Posted by よあ - 2007.05.09,Wed
 なるほど作り物なら、全ての謎は解ける気がした。
 階層ごとに一変する環境も、異様に画一化された生態系も、全ては人が考え出したもの。

■視点04/65文字/執政院にて■
Posted by よあ - 2007.05.08,Tue
 別人になりたい。窮地もそつなく切り抜ける、夢の自分に。

 今の私は、夢の自分。

 そんな暗示を刹那にかけて、今日の日までを生き延びた。

■視点02/65文字/迷宮入口前にて■
Posted by よあ - 2007.05.08,Tue
 ヒトは本来、二足歩行を行う生物だ。
 翼など最初から無かったのに、もぎ取られる痛みを、飛べそうな希望を失う感触を、確かに感じた。

■視点03/64文字/回想■
Posted by よあ - 2007.05.06,Sun
「土?」

 建物の上に、わざわざ土が盛ってあった。一同は首を傾げる。

 無理矢理に庭園を作っていた前時代の緑地事情を、彼らは知らない。

■視点00/65文字/B23Fにて■
Posted by よあ - 2007.05.06,Sun
 迷ったり途方に暮れた場面は、既に数え切れない。そもそもここは「迷宮」で、迷わずに歩ける道理がない。

「今更そんなフロア名……」

■視点04/64文字/B19F『旅人が途方にくれた迷いの森』■
Posted by よあ - 2007.05.05,Sat
 掴み取るために、どうかもう少し──そう祈ることが増えた。
 それは、手にする間際までは、自力で這い上がれるようになったということ。

■視点03/65文字/広場にて■
Posted by よあ - 2007.05.05,Sat
「昔の空想小説には多かったモチーフでね」

 メディックは言った。

「世界を作り変えようって連中なら、そんな荒唐無稽も実現させたのかも」

■視点05/65文字/執政院にて■
Posted by よあ - 2007.05.04,Fri
 灰白の遺跡にも、風は吹き込む。
 夢を掴もうと天に向けられた塔は、今も倒れずそこにあった。
 かつての市街、今は人でない命が住まう。

■視点02/65文字/B23F■
Posted by よあ - 2007.05.02,Wed
 世界樹の活動停止と共に、迷宮には綻びが生じた。

 通路を吹き鳴らす風。流れ込む生命の音。

 帽子の鍔を押さえつつも、喜ばしいと思う。

■視点02/65文字/B21F■
Posted by よあ - 2007.05.01,Tue
 少なくともそれに近い、終わりの場所だと感じた。
 拓けていても風はない。無数の尖塔に串刺しにされた空は、空ろな青色をしていた。

■視点02/63文字/B22F■
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