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目的に応じて適当に
Posted by - 2024.05.04,Sat
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Posted by よあ - 2007.06.24,Sun
 花弁と蔓草に彩られた様相は、壮麗だが閉塞感を感じさせた。
 いや──息苦しさを与えているのは通路ではなく、先に在るものへの予感か。

■視点02/65文字/B25Fにて■
Posted by よあ - 2007.06.24,Sun
 その可能性は常に考えなければならない。
 だが、仲間を信じなければ前進できない。
 新人冒険者達にとっての、それが最初の賭けとなる。

■視点01/65文字/冒険者ギルドにて■
Posted by よあ - 2007.06.24,Sun
 自鳴琴のようだが、箱の構造は複雑だ。
 何を歌っているのか、何故歌うのか。
 それを知る者がなくなって尚、音色は高らかに澄んでいた。

■視点04/65文字/遥かなる樹海の歌■
Posted by よあ - 2007.06.24,Sun
 そう呼ぶと語弊がある。彼らにとって、樹海探索は各々の目的達成のための過程に過ぎないのだから。
 協力者、その名が一番しっくり来た。

■視点02/65文字/冒険者ギルドにて■
Posted by よあ - 2007.06.24,Sun
 空を割く二条の直線。
「ここの魔物さ」
「おう」
「随分豪華な家に住んでるよな」
「だな」
 今のエトリアに、こんな楼閣を築く技術はない。

■視点05/65文字/B25Fにて■
Posted by よあ - 2007.06.22,Fri
 闇を照らすため生まれてくる光というのも、確かに存在する──今目の前にある、小さな灯火のように。
 光と闇は、必ずしも対ではない。

■視点03/64文字/宿屋にて■
Posted by よあ - 2007.06.22,Fri
 過去に人が暮らした痕跡をそう呼ぶ。
 今は建物郡だけが夥しい、無人の空間だ。亡霊の一人も居れば、滅んだ理由も尋ねられようものを。

■視点04/64文字/B21Fにて■
Posted by よあ - 2007.06.22,Fri
 一見木片のような薄茶色の塊は、ダマスカス鋼の小片だ。砂の大地から拾い上げる。
 焼け残ったものから目を背け、素早く踵を返した。

■視点05/63文字/B18Fにて■
Posted by よあ - 2007.06.22,Fri
 一人の狩人が、小さな横穴の中で雨やみを待っていた。
 俯く。嘆息する。また空を仰ぐ。その繰り返しだ。
 未だ雨足が弱まる気配はない。

■視点02/65文字/回想■
Posted by よあ - 2007.06.21,Thu
「魔法じゃない、錬金術だ」
 錬金術師は不機嫌そうに言った。

 だが理屈を知らぬ者にしてみれば、術式はやはり魔法のようなものだ。

■視点01/62文字/宿屋にて■
Posted by よあ - 2007.06.21,Thu
 右も左も分からない、頼れるものは自分達だけ。
 置き去りにされた幼子のような心細さと戦いながら、懸命に紙上へと目印を刻んでゆく。

■視点04/64文字/B3Fにて■
Posted by よあ - 2007.06.21,Thu
 探すまでもない、地図の描線が途切れている部分がそれだ。けれどもし、迷宮の全てを解き明かしたら──

「ま、そんなコトあり得ない、か」

■視点05/65文字/迷宮入口前にて■
Posted by よあ - 2007.06.21,Thu
 昔は農業の街だったんだよ。いや、街という規模でもなかった。
 それでも幸せに暮らせていたって、執政院の連中は知らないのだろうね。

■視点01・06/64文字/老人の話■
Posted by よあ - 2007.06.21,Thu
 薬品の状態は良好で、使っても問題はないだろう、と医術師。
「しかしなんで、こんな場所に」
 樹海の只中に医薬品。確かに妙な話だった。

■視点01/65文字/B1Fにて■
Posted by よあ - 2007.06.21,Thu
 久しぶりに仰ぐ月の下、静かに杯を傾ける。
 情緒を感じられる歳ではないが、無音の宴がこんなに楽しいのは、仲間に恵まれたからだろう。

■視点02/65文字/郊外にて■
Posted by よあ - 2007.06.21,Thu
「どうして壁が書かれていたんだろうな。謎だ……」
「単なるお前のミスだろ……」
 ありもしない壁を書き、迷う。誰もが一度は犯す過ちだ。

■視点05/65文字/B11Fにて■
Posted by よあ - 2007.06.21,Thu
 そんなものが居ればどんなに楽か、と心から思う。
 とにかく地図を書け、と右も左も知れない場所に放り出されて、不安は募るばかりだ。

■視点03/64文字/B1Fにて■
Posted by よあ - 2007.06.21,Thu
「写本か。感心だな」
 突然の師の声に、身を固くする。

 貴重な古書を持ち出すのは憚られた。自分ごと、塵と消えるかも知れなかったから。

■視点05/65文字/回想■
Posted by よあ - 2007.06.21,Thu
「先輩の話は聞いておくものだぜ」
 男は酒臭い息を吐いた。思わず顔を背ける。
 情報不足で死ぬよりも、こんな風に堕落する方が数倍嫌だ。

■視点02/65文字/酒場にて■
Posted by よあ - 2007.06.21,Thu
 そう呼ぶにはあまりにもささやかだった。何しろ同じ街の中だ。
 だが──平和な日常から隔たった世界への、大いなる第一歩には違いない。

■視点01/65文字/肉屋にて■
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