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Posted by - 2024.05.18,Sat
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Posted by よあ - 2013.02.06,Wed
「まさか……いや、そりゃたまに『あれ?』と思わないでもなかったけどね。俺だって腐っても医術に携わる人間だから、骨格やら何やらについては人より知ってるつもりだし。パッと見てとまでは行かなくても、日頃の観察や接触の中で気付きそうなもんだよ。
 だけどまさか君が、その、なんだ、こんなに長く付き合って、戦地だの窮地だのを切り抜けてきて、食事はもちろん寝る場所まで共にして、ああそういえば、第三階層で水路に寝袋落っことして一枚の毛布に包まって寝たなんてこともあったなぁ。そこまでして確信が持てなかったんだから、やっぱり俺の目が節穴だったのかも知れない。
 気を悪くしないでくれ、頼むから。君が可愛らしさに欠けてるとかそういうことじゃないんだ、って言うか、君が隠そうとして隠してたことなんだから、俺に気付かれたら本末転倒だろ? うん、えらく可愛らしいとは思ってたよ。寝起きのふにゃっとした声とか目が開ききらなくて眠そうな時の仕草とかそれでもきちんと挨拶はするトコとか妙にドキドキさせられたし、まぁ最近は流石にちょっと慣れてきたけど、それがどうしたって話だな。
 ん? 背丈? そりゃまぁ……そうだな、下手にフォローするのもマズイかな。確かに『小さくてカワイイカワイイ』するには無理があると思う。けど、そんなの好みの問題であって、君の魅力がどうこうって話じゃないだろ。
 だからつまり、その、君がまさか──女の子……だった、なんて」
「……何の話だ?」
 アルケミストは首を傾げた。
 メディックは長台詞を語ったポーズそのままに、
「君がまさか女の子だったら、俺は非常に嬉しかったという話だよ」
 とてもとても可愛らしくのたまった。
 アルケミストは火炎の術式を起動した。

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