目的に応じて適当に
Posted by よあ - 2007.05.26,Sat
迷宮は、人を拒むと誰も言う。
だが「迷宮」とは人を惑わせ、迷い込ませるためのもの。
樹海の奥へと続く道は、確かに人を誘っている。
■視点05/65文字/迷宮入口前にて■
だが「迷宮」とは人を惑わせ、迷い込ませるためのもの。
樹海の奥へと続く道は、確かに人を誘っている。
■視点05/65文字/迷宮入口前にて■
Posted by よあ - 2007.05.21,Mon
大抵のことは、不器用なりに頑張った。
だが絵心はなかった。
「せめて人の形に……」
モデルをしてくれた幼馴染に、心の底から謝った。
■視点01/65文字/回想■
だが絵心はなかった。
「せめて人の形に……」
モデルをしてくれた幼馴染に、心の底から謝った。
■視点01/65文字/回想■
Posted by よあ - 2007.05.21,Mon
本来は迷うのを防ぐための目印の一つ、に、なるはずなのだが。
「カニにはほのお」
「Lv10たっせい」
便利だからって何でも書くな。
■視点04/65文字/第一階層の地図■
「カニにはほのお」
「Lv10たっせい」
便利だからって何でも書くな。
■視点04/65文字/第一階層の地図■
Posted by よあ - 2007.05.21,Mon
打楽器、管楽器、弦楽器。
大抵のものは練習次第で扱えるが、一番の武器はこの喉だ。
「……武器なのか、それ?」
「生きていくためのね」
■視点06/65文字/酒場にて■
大抵のものは練習次第で扱えるが、一番の武器はこの喉だ。
「……武器なのか、それ?」
「生きていくためのね」
■視点06/65文字/酒場にて■
Posted by よあ - 2007.05.20,Sun
点々と散っていた機械は、本来、一揃いの機構だったのだろう。
失われた機能が多過ぎて、元は何を成していたのか、知る由もない。
■視点05/62文字/B21Fにて■
失われた機能が多過ぎて、元は何を成していたのか、知る由もない。
■視点05/62文字/B21Fにて■
Posted by よあ - 2007.05.20,Sun
前世という奴があるとしたら、前の自分も彼らの庇護を受けていたのかも知れない。かつての玉座を見上げながら、そんなことを思う。
■視点02/62文字/B25Fにて■
■視点02/62文字/B25Fにて■
Posted by よあ - 2007.05.18,Fri
人間の語り継ぐものなど、50年も経てば完璧に変質する。
欲しいものは永遠ではない。永遠に残したいと思える、刹那の輝きだった。
■視点06/63文字/宿屋にて■
欲しいものは永遠ではない。永遠に残したいと思える、刹那の輝きだった。
■視点06/63文字/宿屋にて■
Posted by よあ - 2007.05.18,Fri
人が描く理想とは、つまり幻影だ。見えていても存在はしないもの。
掴み取れたら手垢で汚れてしまうから、それでいいのかも知れない。
■視点06/64文字/酒場にて■
掴み取れたら手垢で汚れてしまうから、それでいいのかも知れない。
■視点06/64文字/酒場にて■
Posted by よあ - 2007.05.17,Thu
「わぁっ」
広がる青空に、歓声。この眩さの前では樹海探索の辛さも、迷宮に身を投じるに至った事情も、儚く記憶の彼方に吹き飛んでしまう。
■視点01/65文字/迷宮入口前にて■
広がる青空に、歓声。この眩さの前では樹海探索の辛さも、迷宮に身を投じるに至った事情も、儚く記憶の彼方に吹き飛んでしまう。
■視点01/65文字/迷宮入口前にて■
Posted by よあ - 2007.05.15,Tue
古代人は理想郷の創造に失敗して、世界樹を生み出したという。
今、世界樹の根元に仲間が居て、家があって。もう充分に、「理想郷」だ。
■視点01/65文字/宿屋にて■
今、世界樹の根元に仲間が居て、家があって。もう充分に、「理想郷」だ。
■視点01/65文字/宿屋にて■
Posted by よあ - 2007.05.14,Mon
奥へ奥へと進むにつれ、夜の明るさを増す樹海。
梢を貫き清水を煌かせる、第一階層の頼りない光が恋しかった。この明るさは──異様だ。
■視点02/65文字/B17Fにて■
梢を貫き清水を煌かせる、第一階層の頼りない光が恋しかった。この明るさは──異様だ。
■視点02/65文字/B17Fにて■
Posted by よあ - 2007.05.14,Mon
水が凍り霜が降れば、さぞ美しい氷の世界になるだろう。想像を馳せる。
残念ながら、この青色の世界は気温も一定しているようだったが。
■視点03/65文字/B13Fにて■
残念ながら、この青色の世界は気温も一定しているようだったが。
■視点03/65文字/B13Fにて■
Posted by よあ - 2007.05.14,Mon
砕け散るまでの間、中のものと目を合わせてはいけない。そこには痛みを感じさせるもの、痛みと錯覚するほどの何かが、確かに宿っている。
■視点05/65文字/氷結の術式■
■視点05/65文字/氷結の術式■
Posted by よあ - 2007.05.13,Sun
異国の言語で巫女を意味するという、その名を呼んだことはない。気安く呼べる仲ではないし──第一、正確に覚えている自信がなかった。
■視点01/64文字/ツスクル■
■視点01/64文字/ツスクル■
Posted by よあ - 2007.05.12,Sat
ここで生まれ、ここで育った。これからもここで生きるから、大事にしたいだけなのだ。
愛郷心というのは、まだ、よく、解らない。
■視点01/62文字/広場にて■
愛郷心というのは、まだ、よく、解らない。
■視点01/62文字/広場にて■
Posted by よあ - 2007.05.10,Thu
かぜのゆくえに そらのはて
ねこのぬけみち あのこのこころ
ちていへつながる じゅかいのおわり
みんなおんなじ だれもしらない
■視点06/61文字/エトリア童歌の一節■
ねこのぬけみち あのこのこころ
ちていへつながる じゅかいのおわり
みんなおんなじ だれもしらない
■視点06/61文字/エトリア童歌の一節■
Posted by よあ - 2007.05.09,Wed
なるほど作り物なら、全ての謎は解ける気がした。
階層ごとに一変する環境も、異様に画一化された生態系も、全ては人が考え出したもの。
■視点04/65文字/執政院にて■
階層ごとに一変する環境も、異様に画一化された生態系も、全ては人が考え出したもの。
■視点04/65文字/執政院にて■
Posted by よあ - 2007.05.08,Tue
別人になりたい。窮地もそつなく切り抜ける、夢の自分に。
今の私は、夢の自分。
そんな暗示を刹那にかけて、今日の日までを生き延びた。
■視点02/65文字/迷宮入口前にて■
今の私は、夢の自分。
そんな暗示を刹那にかけて、今日の日までを生き延びた。
■視点02/65文字/迷宮入口前にて■
Posted by よあ - 2007.05.08,Tue
ヒトは本来、二足歩行を行う生物だ。
翼など最初から無かったのに、もぎ取られる痛みを、飛べそうな希望を失う感触を、確かに感じた。
■視点03/64文字/回想■
翼など最初から無かったのに、もぎ取られる痛みを、飛べそうな希望を失う感触を、確かに感じた。
■視点03/64文字/回想■
Posted by よあ - 2007.05.07,Mon
窓の小さい写本室は、暗くなるのも早い。
今すぐ外に出れば、名残陽と闇の蕩け合う様が見られる。曖昧なその色が、嫌いではなかった。
■視点05/64文字/執政院にて■
今すぐ外に出れば、名残陽と闇の蕩け合う様が見られる。曖昧なその色が、嫌いではなかった。
■視点05/64文字/執政院にて■
Posted by よあ - 2007.05.06,Sun
「土?」
建物の上に、わざわざ土が盛ってあった。一同は首を傾げる。
無理矢理に庭園を作っていた前時代の緑地事情を、彼らは知らない。
■視点00/65文字/B23Fにて■
建物の上に、わざわざ土が盛ってあった。一同は首を傾げる。
無理矢理に庭園を作っていた前時代の緑地事情を、彼らは知らない。
■視点00/65文字/B23Fにて■
Posted by よあ - 2007.05.06,Sun
迷ったり途方に暮れた場面は、既に数え切れない。そもそもここは「迷宮」で、迷わずに歩ける道理がない。
「今更そんなフロア名……」
■視点04/64文字/B19F『旅人が途方にくれた迷いの森』■
「今更そんなフロア名……」
■視点04/64文字/B19F『旅人が途方にくれた迷いの森』■
Posted by よあ - 2007.05.05,Sat
掴み取るために、どうかもう少し──そう祈ることが増えた。
それは、手にする間際までは、自力で這い上がれるようになったということ。
■視点03/65文字/広場にて■
それは、手にする間際までは、自力で這い上がれるようになったということ。
■視点03/65文字/広場にて■
Posted by よあ - 2007.05.05,Sat
「昔の空想小説には多かったモチーフでね」
メディックは言った。
「世界を作り変えようって連中なら、そんな荒唐無稽も実現させたのかも」
■視点05/65文字/執政院にて■
メディックは言った。
「世界を作り変えようって連中なら、そんな荒唐無稽も実現させたのかも」
■視点05/65文字/執政院にて■
Posted by よあ - 2007.05.04,Fri
灰白の遺跡にも、風は吹き込む。
夢を掴もうと天に向けられた塔は、今も倒れずそこにあった。
かつての市街、今は人でない命が住まう。
■視点02/65文字/B23F■
夢を掴もうと天に向けられた塔は、今も倒れずそこにあった。
かつての市街、今は人でない命が住まう。
■視点02/65文字/B23F■
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