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Posted by - 2024.05.18,Sat
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Posted by よあ - 2007.06.21,Thu
 右も左も分からない、頼れるものは自分達だけ。
 置き去りにされた幼子のような心細さと戦いながら、懸命に紙上へと目印を刻んでゆく。

■視点04/64文字/B3Fにて■
Posted by よあ - 2007.06.21,Thu
 探すまでもない、地図の描線が途切れている部分がそれだ。けれどもし、迷宮の全てを解き明かしたら──

「ま、そんなコトあり得ない、か」

■視点05/65文字/迷宮入口前にて■
Posted by よあ - 2007.06.21,Thu
 昔は農業の街だったんだよ。いや、街という規模でもなかった。
 それでも幸せに暮らせていたって、執政院の連中は知らないのだろうね。

■視点01・06/64文字/老人の話■
Posted by よあ - 2007.06.21,Thu
 薬品の状態は良好で、使っても問題はないだろう、と医術師。
「しかしなんで、こんな場所に」
 樹海の只中に医薬品。確かに妙な話だった。

■視点01/65文字/B1Fにて■
Posted by よあ - 2007.06.21,Thu
 久しぶりに仰ぐ月の下、静かに杯を傾ける。
 情緒を感じられる歳ではないが、無音の宴がこんなに楽しいのは、仲間に恵まれたからだろう。

■視点02/65文字/郊外にて■
Posted by よあ - 2007.06.21,Thu
「どうして壁が書かれていたんだろうな。謎だ……」
「単なるお前のミスだろ……」
 ありもしない壁を書き、迷う。誰もが一度は犯す過ちだ。

■視点05/65文字/B11Fにて■
Posted by よあ - 2007.06.21,Thu
 そんなものが居ればどんなに楽か、と心から思う。
 とにかく地図を書け、と右も左も知れない場所に放り出されて、不安は募るばかりだ。

■視点03/64文字/B1Fにて■
Posted by よあ - 2007.06.21,Thu
「写本か。感心だな」
 突然の師の声に、身を固くする。

 貴重な古書を持ち出すのは憚られた。自分ごと、塵と消えるかも知れなかったから。

■視点05/65文字/回想■
Posted by よあ - 2007.06.21,Thu
「先輩の話は聞いておくものだぜ」
 男は酒臭い息を吐いた。思わず顔を背ける。
 情報不足で死ぬよりも、こんな風に堕落する方が数倍嫌だ。

■視点02/65文字/酒場にて■
Posted by よあ - 2007.06.21,Thu
 そう呼ぶにはあまりにもささやかだった。何しろ同じ街の中だ。
 だが──平和な日常から隔たった世界への、大いなる第一歩には違いない。

■視点01/65文字/肉屋にて■
Posted by よあ - 2007.06.18,Mon
 えー、と不満そうな声が上がる。

「もう少しで階段が……」
「その『もう少し』が怖いんだ。奇襲でも受けたら全滅だろう、早く糸を出せ」

■視点02/64文字/B15Fにて■
Posted by よあ - 2007.06.17,Sun
 その言葉には、「果て無き空」の意もあるらしい。
 だとしたら、もしかしたら、このからだの内側にも、青を宿せるかも知れない。

■視点03/61文字/執政院にて■
Posted by よあ - 2007.06.16,Sat
 視線だけでも充分に、彼の気持ちは伝わってきた。
 愛しているのだ。建物も広場も、行き交う人々も、この土地にある全てのものを。

■視点06/62文字/広場にて■
Posted by よあ - 2007.06.15,Fri
 写本室の隅に、知った顔を見つけた。

「やぁ」
「お前も来てたのか」

 そして、離れて座った。
 この距離、この時間が、とても落ち着く。

■視点05/64文字/執政院にて■
Posted by よあ - 2007.06.14,Thu
 触れたらきっと、冷たさではなく痛みを感じるのだろう。

「馬鹿を言うのはどの口かな?」

 なまじ綺麗な笑みが、今は余計に恐ろしかった。

■視点01/65文字/商店にて■
Posted by よあ - 2007.06.14,Thu
「そうでもないです」

 そう、単に愛情の優先順位を決めるのが下手なだけだ。
 択ばざるを得ない時が来たら、一体自分はどうするのだろう。

■視点03/63文字/酒場にて■
Posted by よあ - 2007.06.14,Thu
 誰より自分を守ろうとする。誰のためでもなく、自分の意思で前へ進む。
 そんな人材でなければ、樹海の最深部になど辿り着けはしない。

■視点01/64文字/冒険者ギルドにて■
Posted by よあ - 2007.06.04,Mon
 というワケではないが、大体は白のコート姿だ。
 服を考える手間がなくていい、というのは、休日でも制服を着る学生の心理と似ている。

■視点04/64文字/宿屋にて■
Posted by よあ - 2007.06.03,Sun
 恩返しをしたくて、家を離れ、樹海に入った。

「それを『恩を仇で返す』と言うんだ」

 久しぶりに会う師は、悲しそうな顔をしていた。

■視点05/63文字/酒場にて■
Posted by よあ - 2007.06.03,Sun
 FOEより厄介なのは、藪から飛び出てくる敵だ。
 ケルヌンノス戦直前、軍隊バチ5匹の奇襲、死者一名。邪魔にも限度というものがある。

■視点02/65文字/B10Fにて■
Posted by よあ - 2007.06.02,Sat
 樹海の魔物は、要は世界樹の抗体なのだろう。異物を排除する為の、生物的防衛機構。

 いつから人は、世界と隔てられた異物となったのか。

■視点04/65文字/B30Fにて■
Posted by よあ - 2007.06.01,Fri
 5秒、4秒、カウントの正確さには自信がある──ゼロ。

 炎を割り裂き刃を叩き込む技、チェイスファイアは、一秒の誤差が命取りだ。

■視点01/63文字/B22Fにて■
Posted by よあ - 2007.06.01,Fri
 その相談を持ちかけて、差し出された答えは酒瓶だった。飴色の液体は、既に瓶の半ばほどまで減っている。

 結局、皆がそうなのだろう。

■視点05/64文字/宿屋にて■
Posted by よあ - 2007.05.30,Wed
 雑木林から密林、水底の如き蒼世界、そして枯野。
 きっかり5フロアごとに、まるで誰かが定規を当てて計ったように──

(……まさかな)

■視点04/65文字/宿屋にて■
Posted by よあ - 2007.05.28,Mon
 思ったんだけど、なんか「弱い」っつーか、子供だよなぁ……女性に対する攻撃性とか所有欲求が足りないというか、ある意味で女性的というか。

・マザコン
・恋する乙女
・師匠コン
・可愛さを武器にするのは女だけじゃないよ☆ミ

 箇条書きにして絶望した。こりゃ駄目なワケだわ。

 「つよさ」はともかく「したたかさ」は、女性の方が断然上だと思っているので、その辺が無意識に影響しているのかも知れない。
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