目的に応じて適当に
Posted by よあ - 2007.06.26,Tue
「世界樹の迷宮」に現れる敵は、いわば世界樹の免疫、抗体のようなものである。世界樹という生物にとっての、侵入者を排除するためのシステムの一部。
モリビトもその中の一種類に過ぎない。彼らは他の魔物達とは違う形でヒトと争い、話し合った末に、「人は樹海の外で…、モリビトは樹海の中で生きる事になった」という状態に持ち込ませることに成功したというわけ。ただ怪物に力ずくで追い返させるより、ずっと賢いやり方ではある。
もしかしたら「古の協定」が結ばれた頃は、まだ世界樹も不完全で、今ほど込み入った樹海、人の立ち入れない秘境のような状態ではなかったのかも知れない。
対して「迷宮」とは、人を呼び込み惑わせるためのもの。
本当に人を拒みたいのなら、「世界樹」が「世界樹の迷宮」である必要はない。道だの仕掛けだの作るから人が入ってくるわけで(それがゲームだから、というツッコミはさておき)、入り口さえ作らないでおけば侵入者の大半は防げることになるからだ。それでも入ってくる者があったとしたら、青木ヶ原樹海への突入者よろしく自殺志願者くらいじゃないかと。
……いや、青木ヶ原、普通にハイキングコースとかもあるんだけど……
実際、世界樹の迷宮への入り口は比較的最近になって発見されたもののようなので、この二つの存在は特に矛盾してはいない。入り口が発見される(作られる)までは、世界樹は迷宮でも何でもなく、単なる樹海として侵入者を拒んでいたと考えられる。モリビトも樹海の中で、何事もなく暮らしていた。
ところが地上の浄化が終わり、人が暮らせる環境になると、世界樹は人に対して入り口を開かざるを得なくなった。かくして迷宮への入り口は開かれ、世界樹は人に切り拓かれるばかりの存在と化したわけである。
ここで世界樹の生存本能が働き、世界樹の王として君臨していたヴィズルもまた操られて、冒険者達の行く手を阻もうとした──というのがミニコミ誌で明かされた設定。
世界樹がその役目を終えたということは、世界樹を守る生物達も不要になってしまったということ。もちろんハイそうですか、と言う訳には行かず、そうでなくとも母体の世界樹が生存を望んでいるので、彼らは全力で冒険者を排しに掛かった。
長がモリビト殲滅作戦というミッションを下したのは、有力になりつつある冒険者を排除するという目的とは別に、世界樹の意思の暴走を食い止めて欲しい、という願いもあってのことではないかと思う。
実際のところ、世界樹の存在意義は「いつの日か人が立てる地上を取り戻すこと」に集約されているのだし。浄化が完了して、その準備が既に整えられていたことを、世界樹の監視者たるヴィズルは知っていたはずだ。
仮にモリビトが世界樹の一部であるとするなら、冒険者達が樹海最深部に到達したことで、彼らの役割も全うされたと言えるんじゃないだろうか。一個の生物対生物としての和解ルートは存在していないけれども、冒険者達が迷宮の謎を解き明かすという結末自体が、モリビトや世界樹への手向けとなるのではないか……というのが自分なりの結論。
少なくともユグドラシル・プロジェクトの立ち上げ人たちは、人がいつまでも世界樹の上で暮らすことを望んでいたわけではないはず。
産みの親がそう考えていたから子供だって同じだろう、というのは理屈としてあまりに乱雑であるし、それがハッピーエンドだとはちっとも思えない。が、単にモリビトを倒して最深部に到達したぜウワーイ!って言うよりは、いくらか後味がマシになる気がする。
ちなみに各階層の環境が極端に異なるのは、最深部に進入してくる生物を阻むため。樹海内から生物が出てこないのは、世界樹を守る免疫としての役割から外れる行為であるから。
森ネズミが逃げ出すのは、彼らが元々は世界樹の迷宮の住民ではなかったためだと思われる。出現する層も浅いし、たぶん周りの森から入ってきて適応しちゃったんだろう。……他に戦闘中に逃げ出す敵っていたっけ?
モリビトもその中の一種類に過ぎない。彼らは他の魔物達とは違う形でヒトと争い、話し合った末に、「人は樹海の外で…、モリビトは樹海の中で生きる事になった」という状態に持ち込ませることに成功したというわけ。ただ怪物に力ずくで追い返させるより、ずっと賢いやり方ではある。
もしかしたら「古の協定」が結ばれた頃は、まだ世界樹も不完全で、今ほど込み入った樹海、人の立ち入れない秘境のような状態ではなかったのかも知れない。
対して「迷宮」とは、人を呼び込み惑わせるためのもの。
本当に人を拒みたいのなら、「世界樹」が「世界樹の迷宮」である必要はない。道だの仕掛けだの作るから人が入ってくるわけで(それがゲームだから、というツッコミはさておき)、入り口さえ作らないでおけば侵入者の大半は防げることになるからだ。それでも入ってくる者があったとしたら、青木ヶ原樹海への突入者よろしく自殺志願者くらいじゃないかと。
……いや、青木ヶ原、普通にハイキングコースとかもあるんだけど……
実際、世界樹の迷宮への入り口は比較的最近になって発見されたもののようなので、この二つの存在は特に矛盾してはいない。入り口が発見される(作られる)までは、世界樹は迷宮でも何でもなく、単なる樹海として侵入者を拒んでいたと考えられる。モリビトも樹海の中で、何事もなく暮らしていた。
ところが地上の浄化が終わり、人が暮らせる環境になると、世界樹は人に対して入り口を開かざるを得なくなった。かくして迷宮への入り口は開かれ、世界樹は人に切り拓かれるばかりの存在と化したわけである。
ここで世界樹の生存本能が働き、世界樹の王として君臨していたヴィズルもまた操られて、冒険者達の行く手を阻もうとした──というのがミニコミ誌で明かされた設定。
世界樹がその役目を終えたということは、世界樹を守る生物達も不要になってしまったということ。もちろんハイそうですか、と言う訳には行かず、そうでなくとも母体の世界樹が生存を望んでいるので、彼らは全力で冒険者を排しに掛かった。
長がモリビト殲滅作戦というミッションを下したのは、有力になりつつある冒険者を排除するという目的とは別に、世界樹の意思の暴走を食い止めて欲しい、という願いもあってのことではないかと思う。
実際のところ、世界樹の存在意義は「いつの日か人が立てる地上を取り戻すこと」に集約されているのだし。浄化が完了して、その準備が既に整えられていたことを、世界樹の監視者たるヴィズルは知っていたはずだ。
仮にモリビトが世界樹の一部であるとするなら、冒険者達が樹海最深部に到達したことで、彼らの役割も全うされたと言えるんじゃないだろうか。一個の生物対生物としての和解ルートは存在していないけれども、冒険者達が迷宮の謎を解き明かすという結末自体が、モリビトや世界樹への手向けとなるのではないか……というのが自分なりの結論。
少なくともユグドラシル・プロジェクトの立ち上げ人たちは、人がいつまでも世界樹の上で暮らすことを望んでいたわけではないはず。
産みの親がそう考えていたから子供だって同じだろう、というのは理屈としてあまりに乱雑であるし、それがハッピーエンドだとはちっとも思えない。が、単にモリビトを倒して最深部に到達したぜウワーイ!って言うよりは、いくらか後味がマシになる気がする。
ちなみに各階層の環境が極端に異なるのは、最深部に進入してくる生物を阻むため。樹海内から生物が出てこないのは、世界樹を守る免疫としての役割から外れる行為であるから。
森ネズミが逃げ出すのは、彼らが元々は世界樹の迷宮の住民ではなかったためだと思われる。出現する層も浅いし、たぶん周りの森から入ってきて適応しちゃったんだろう。……他に戦闘中に逃げ出す敵っていたっけ?
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