目的に応じて適当に
Posted by よあ - 2007.06.18,Mon
えー、と不満そうな声が上がる。
「もう少しで階段が……」
「その『もう少し』が怖いんだ。奇襲でも受けたら全滅だろう、早く糸を出せ」
■視点02/64文字/B15Fにて■
「もう少しで階段が……」
「その『もう少し』が怖いんだ。奇襲でも受けたら全滅だろう、早く糸を出せ」
■視点02/64文字/B15Fにて■
Posted by よあ - 2007.06.17,Sun
その言葉には、「果て無き空」の意もあるらしい。
だとしたら、もしかしたら、このからだの内側にも、青を宿せるかも知れない。
■視点03/61文字/執政院にて■
だとしたら、もしかしたら、このからだの内側にも、青を宿せるかも知れない。
■視点03/61文字/執政院にて■
Posted by よあ - 2007.06.16,Sat
視線だけでも充分に、彼の気持ちは伝わってきた。
愛しているのだ。建物も広場も、行き交う人々も、この土地にある全てのものを。
■視点06/62文字/広場にて■
愛しているのだ。建物も広場も、行き交う人々も、この土地にある全てのものを。
■視点06/62文字/広場にて■
Posted by よあ - 2007.06.15,Fri
写本室の隅に、知った顔を見つけた。
「やぁ」
「お前も来てたのか」
そして、離れて座った。
この距離、この時間が、とても落ち着く。
■視点05/64文字/執政院にて■
「やぁ」
「お前も来てたのか」
そして、離れて座った。
この距離、この時間が、とても落ち着く。
■視点05/64文字/執政院にて■
Posted by よあ - 2007.06.14,Thu
触れたらきっと、冷たさではなく痛みを感じるのだろう。
「馬鹿を言うのはどの口かな?」
なまじ綺麗な笑みが、今は余計に恐ろしかった。
■視点01/65文字/商店にて■
「馬鹿を言うのはどの口かな?」
なまじ綺麗な笑みが、今は余計に恐ろしかった。
■視点01/65文字/商店にて■
Posted by よあ - 2007.06.14,Thu
「そうでもないです」
そう、単に愛情の優先順位を決めるのが下手なだけだ。
択ばざるを得ない時が来たら、一体自分はどうするのだろう。
■視点03/63文字/酒場にて■
そう、単に愛情の優先順位を決めるのが下手なだけだ。
択ばざるを得ない時が来たら、一体自分はどうするのだろう。
■視点03/63文字/酒場にて■
Posted by よあ - 2007.06.14,Thu
誰より自分を守ろうとする。誰のためでもなく、自分の意思で前へ進む。
そんな人材でなければ、樹海の最深部になど辿り着けはしない。
■視点01/64文字/冒険者ギルドにて■
そんな人材でなければ、樹海の最深部になど辿り着けはしない。
■視点01/64文字/冒険者ギルドにて■
Posted by よあ - 2007.06.04,Mon
というワケではないが、大体は白のコート姿だ。
服を考える手間がなくていい、というのは、休日でも制服を着る学生の心理と似ている。
■視点04/64文字/宿屋にて■
服を考える手間がなくていい、というのは、休日でも制服を着る学生の心理と似ている。
■視点04/64文字/宿屋にて■
Posted by よあ - 2007.06.03,Sun
恩返しをしたくて、家を離れ、樹海に入った。
「それを『恩を仇で返す』と言うんだ」
久しぶりに会う師は、悲しそうな顔をしていた。
■視点05/63文字/酒場にて■
「それを『恩を仇で返す』と言うんだ」
久しぶりに会う師は、悲しそうな顔をしていた。
■視点05/63文字/酒場にて■
Posted by よあ - 2007.06.03,Sun
FOEより厄介なのは、藪から飛び出てくる敵だ。
ケルヌンノス戦直前、軍隊バチ5匹の奇襲、死者一名。邪魔にも限度というものがある。
■視点02/65文字/B10Fにて■
ケルヌンノス戦直前、軍隊バチ5匹の奇襲、死者一名。邪魔にも限度というものがある。
■視点02/65文字/B10Fにて■
Posted by よあ - 2007.06.02,Sat
樹海の魔物は、要は世界樹の抗体なのだろう。異物を排除する為の、生物的防衛機構。
いつから人は、世界と隔てられた異物となったのか。
■視点04/65文字/B30Fにて■
いつから人は、世界と隔てられた異物となったのか。
■視点04/65文字/B30Fにて■
Posted by よあ - 2007.06.01,Fri
5秒、4秒、カウントの正確さには自信がある──ゼロ。
炎を割り裂き刃を叩き込む技、チェイスファイアは、一秒の誤差が命取りだ。
■視点01/63文字/B22Fにて■
炎を割り裂き刃を叩き込む技、チェイスファイアは、一秒の誤差が命取りだ。
■視点01/63文字/B22Fにて■
Posted by よあ - 2007.06.01,Fri
その相談を持ちかけて、差し出された答えは酒瓶だった。飴色の液体は、既に瓶の半ばほどまで減っている。
結局、皆がそうなのだろう。
■視点05/64文字/宿屋にて■
結局、皆がそうなのだろう。
■視点05/64文字/宿屋にて■
Posted by よあ - 2007.05.30,Wed
雑木林から密林、水底の如き蒼世界、そして枯野。
きっかり5フロアごとに、まるで誰かが定規を当てて計ったように──
(……まさかな)
■視点04/65文字/宿屋にて■
きっかり5フロアごとに、まるで誰かが定規を当てて計ったように──
(……まさかな)
■視点04/65文字/宿屋にて■
Posted by よあ - 2007.05.26,Sat
迷宮は、人を拒むと誰も言う。
だが「迷宮」とは人を惑わせ、迷い込ませるためのもの。
樹海の奥へと続く道は、確かに人を誘っている。
■視点05/65文字/迷宮入口前にて■
だが「迷宮」とは人を惑わせ、迷い込ませるためのもの。
樹海の奥へと続く道は、確かに人を誘っている。
■視点05/65文字/迷宮入口前にて■
Posted by よあ - 2007.05.21,Mon
大抵のことは、不器用なりに頑張った。
だが絵心はなかった。
「せめて人の形に……」
モデルをしてくれた幼馴染に、心の底から謝った。
■視点01/65文字/回想■
だが絵心はなかった。
「せめて人の形に……」
モデルをしてくれた幼馴染に、心の底から謝った。
■視点01/65文字/回想■
Posted by よあ - 2007.05.21,Mon
本来は迷うのを防ぐための目印の一つ、に、なるはずなのだが。
「カニにはほのお」
「Lv10たっせい」
便利だからって何でも書くな。
■視点04/65文字/第一階層の地図■
「カニにはほのお」
「Lv10たっせい」
便利だからって何でも書くな。
■視点04/65文字/第一階層の地図■
Posted by よあ - 2007.05.21,Mon
打楽器、管楽器、弦楽器。
大抵のものは練習次第で扱えるが、一番の武器はこの喉だ。
「……武器なのか、それ?」
「生きていくためのね」
■視点06/65文字/酒場にて■
大抵のものは練習次第で扱えるが、一番の武器はこの喉だ。
「……武器なのか、それ?」
「生きていくためのね」
■視点06/65文字/酒場にて■
Posted by よあ - 2007.05.20,Sun
点々と散っていた機械は、本来、一揃いの機構だったのだろう。
失われた機能が多過ぎて、元は何を成していたのか、知る由もない。
■視点05/62文字/B21Fにて■
失われた機能が多過ぎて、元は何を成していたのか、知る由もない。
■視点05/62文字/B21Fにて■
Posted by よあ - 2007.05.20,Sun
前世という奴があるとしたら、前の自分も彼らの庇護を受けていたのかも知れない。かつての玉座を見上げながら、そんなことを思う。
■視点02/62文字/B25Fにて■
■視点02/62文字/B25Fにて■
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