目的に応じて適当に
Posted by よあ - 2007.03.25,Sun
羊歯の海で拾った、金属の小片。
本来の持ち主を、彼は知らなかったが、安らかに眠って欲しいと思う。小片の片割の主を見て、そう思う。
■視点05/65文字/冒険者ギルドの試練■
本来の持ち主を、彼は知らなかったが、安らかに眠って欲しいと思う。小片の片割の主を見て、そう思う。
■視点05/65文字/冒険者ギルドの試練■
Posted by よあ - 2007.03.25,Sun
太陽が高いうちに、鳥の声と葉擦の音を聴きながら眠るのは、最高の贅沢だ。
たとえそれが、探索を続ける為の一時の休息に過ぎなくても。
■視点02/65文字/B4Fにて■
たとえそれが、探索を続ける為の一時の休息に過ぎなくても。
■視点02/65文字/B4Fにて■
Posted by よあ - 2007.03.24,Sat
肩書自体は不快なりに有益だし、と放置したのがまずかった。
親友だからという理由で、ギルド加盟申請書に署名させられる日が来るとは。
■視点06/65文字/冒険者ギルドにて■
親友だからという理由で、ギルド加盟申請書に署名させられる日が来るとは。
■視点06/65文字/冒険者ギルドにて■
Posted by よあ - 2007.03.24,Sat
森林浴と洒落込みたいところだが、この森では兎も鹿も、草より血の方が好きと見えた。
明るい木立の中に、獣の気配。剣を抜き、構える。
■視点01/65文字/B2Fにて■
明るい木立の中に、獣の気配。剣を抜き、構える。
■視点01/65文字/B2Fにて■
Posted by よあ - 2007.03.24,Sat
紅色の空に、漆黒の影が焦げ付いている。影は「帰ろう」と彼の手を取る。
そこで、目が覚める。疲れた日によく見る、悪い夢だ。
■視点05/61文字/宿屋にて■
そこで、目が覚める。疲れた日によく見る、悪い夢だ。
■視点05/61文字/宿屋にて■
Posted by よあ - 2007.03.24,Sat
「落ちるなよ」
「落ちねぇよ!」
「どうだか」
その無駄口が、事故の元。
風に煽られでもしたら一巻の終わりだというのに、図太い連中だ。
■視点02/65文字/B21Fにて■
「落ちねぇよ!」
「どうだか」
その無駄口が、事故の元。
風に煽られでもしたら一巻の終わりだというのに、図太い連中だ。
■視点02/65文字/B21Fにて■
Posted by よあ - 2007.03.23,Fri
『帰って来なくていいよ』
そう言っていた相手に、何を伝えればいいのかと、迷う。
逡巡の末に精一杯、心からの感謝の言葉をしたためた。
■視点03/65文字/宿屋にて■
そう言っていた相手に、何を伝えればいいのかと、迷う。
逡巡の末に精一杯、心からの感謝の言葉をしたためた。
■視点03/65文字/宿屋にて■
Posted by よあ - 2007.03.23,Fri
失って初めて気付くもの、というのは確かにある。
(でも、コレが消えたらヤバいだろ)
死あるのみ、だ。この音、こんなに大きかったか。
■視点05/65文字/FOE戦にて■
(でも、コレが消えたらヤバいだろ)
死あるのみ、だ。この音、こんなに大きかったか。
■視点05/65文字/FOE戦にて■
Posted by よあ - 2007.03.23,Fri
下草を踏んで小路を行く。以前は雑草など生えなかったのに。随分と間が開いてしまった。
「ただいま」
声をかける相手は、小さな石碑だ。
■視点02/65文字/墓前にて■
「ただいま」
声をかける相手は、小さな石碑だ。
■視点02/65文字/墓前にて■
Posted by よあ - 2007.03.23,Fri
何処かにいるはずの彼を、探そうと思ったことはない。
憎しみをぶつける対象に過ぎないのであれば、相手にとってもその方が良いはずだ。
■視点01/65文字/回想■
憎しみをぶつける対象に過ぎないのであれば、相手にとってもその方が良いはずだ。
■視点01/65文字/回想■
Posted by よあ - 2007.03.23,Fri
無限に連なる木の葉の波。まさしく樹の海、樹海だった。
「深く潜り過ぎると、息ができなくなりそうですね」
「その冗談、笑えないよ」
■視点03/63文字/迷宮入口にて■
「深く潜り過ぎると、息ができなくなりそうですね」
「その冗談、笑えないよ」
■視点03/63文字/迷宮入口にて■
Posted by よあ - 2007.03.23,Fri
紫の燐粉と、甘い卵焼き、人間が二人ほど散らばった花畑を見下ろし、彼は頭を抱えた。
ここがどんな場所か、覚悟はしていたはずなのに。
■視点01/65文字/B1Fにて■
ここがどんな場所か、覚悟はしていたはずなのに。
■視点01/65文字/B1Fにて■
Posted by よあ - 2007.03.22,Thu
楽曲より物語が好きだ。壮大な歴史、勇壮な英雄達に、胸躍らせた少年時代。
悔しいことに、その感動を伝える手段は歌しか持っていない。
■視点06/65文字/酒場にて■
悔しいことに、その感動を伝える手段は歌しか持っていない。
■視点06/65文字/酒場にて■
Posted by よあ - 2007.03.22,Thu
自分から頼むなんて願い下げだと思っていた。
でも、
「ほら、手」
有無を言わせず手を掴まれるのも不愉快なものだと、初めて知った。
■視点06/64文字/回想■
でも、
「ほら、手」
有無を言わせず手を掴まれるのも不愉快なものだと、初めて知った。
■視点06/64文字/回想■
Posted by よあ - 2007.03.21,Wed
ただひたすらに、笑顔で居る人だった。
彼女の感情の受容器が壊れていて、笑うしかできないのだと気付いたのは、随分経ってからだ。
■視点04/63文字/回想■
彼女の感情の受容器が壊れていて、笑うしかできないのだと気付いたのは、随分経ってからだ。
■視点04/63文字/回想■
Posted by よあ - 2007.03.21,Wed
見惚れていたら、足を踏み外した。
「うわぶっ」
「ばっか、何やってんだ!」
「この間抜け!」
水路の脇に咲いている、岩珊瑚の花が悪い。
■視点01/65文字/B11Fにて■
「うわぶっ」
「ばっか、何やってんだ!」
「この間抜け!」
水路の脇に咲いている、岩珊瑚の花が悪い。
■視点01/65文字/B11Fにて■
Posted by よあ - 2007.03.21,Wed
一見すると動物を弔ったようにも見える、小さな墓標。
添えられた花の数だけ、遺された者の悲しみも減っていてくれればいい、と思う。
■視点03/64文字/友への供物■
添えられた花の数だけ、遺された者の悲しみも減っていてくれればいい、と思う。
■視点03/64文字/友への供物■
Posted by よあ - 2007.03.20,Tue
自分が求めていたのは、こんなものでは、なかったはず。
枯れ果てた石の森だ。申し訳程度に絡みついた緑が、吹き抜ける風に揺れる。
■視点05/63文字/B21Fにて■
枯れ果てた石の森だ。申し訳程度に絡みついた緑が、吹き抜ける風に揺れる。
■視点05/63文字/B21Fにて■
Posted by よあ - 2007.03.18,Sun
「どうして隠すんだ?」
「……触れられたくないから」
「だったら、全身包帯でも巻けば」
それは確かに、「手」には触れられないだろうが。
■視点05/65文字/宿屋にて■
「……触れられたくないから」
「だったら、全身包帯でも巻けば」
それは確かに、「手」には触れられないだろうが。
■視点05/65文字/宿屋にて■
Posted by よあ - 2007.03.18,Sun
(……嫌な感じだ)
掛け値なしにそう思った。
空に昇る魂を阻むものが見当たらない。まっすぐ逝かれたくないのは、自分のエゴだけれど。
■視点04/65文字/回想■
掛け値なしにそう思った。
空に昇る魂を阻むものが見当たらない。まっすぐ逝かれたくないのは、自分のエゴだけれど。
■視点04/65文字/回想■
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